ひとりごと

無意識の『がんばれ』

無意識の『がんばれ』

先日、母からLINEが届きました。「子どもたちの写真送って~ 疲れてる」と。それならば、と子どもたちに「ばあばがね…」と事情を説明して協力してもらい、動画を撮って送ることにしました。

そのとき私は、子どもたちに何気なく「ばぁば、疲れてるから、がんばれーって言ってあげて」と言っていました。子どもたちはそれに応えて、「ばぁばー!がんばれー!」と、カメラに向かって手を振ってくれました。そのとき、この様子を見ていた夫の一言にハッとしました。今回は、先日のエピソードからの気づきを書きたいと思います。

「がんばれ」じゃなくて「休んでね」

私ががんばれと子どもたちに言わせているのを見て、夫が言ったのは「疲れてるなら、がんばれじゃなくて、ゆっくり休んでね、じゃない?」その瞬間、ハッとしました。「ほんまやな…」と心の底から思いました。

私は応援のつもりで「がんばれ」と言っていました。母を元気づけ、励ます意味をそこに込めました。まだまだやれるよ!まだまだできるよ!という意味で言ったわけではないけれど、そう聞こえてしまう言葉だったなぁと思います。

よくよく考えてみると、私は自分自身が疲れているときに、自分に「がんばれ」と言ってきた気がします。疲れていてもやるしかない!みたいな状況のときもあれば、疲れていてもやらなくちゃいけない!と思い込んでいるときもあるように思います。

私自身が、自分にそんな言葉をかけるの背景には、耐えることが美徳、しんどくても続けるのがよいこと、弱音を吐かずにやり切ることがえらいといった価値観が、私の中にあるからかもしれない。これは、私が小さい頃から親に言われてきたことでもあります。

私自身の価値観も少しずつ変わってきたけれど、長い間かけて私に染み付いたこうすることがいいことだ!という感覚は、なかなか抜けないものなんだなぁと感じています。無意識に母に言った「がんばれ」に気づきをくれた夫には感謝ですね。

他の人を思いやるように、自分のことを思いやる

今回のエピソードで分かったのが、自分が疲れているときやしんどいときに、「もっとがんばらなきゃ」「これくらいで弱音を吐いたらダメ」と自分自身に声をかけることがあること。そして、今回は母でしたが、おそらく私は子どもたちにもこんなふうに声をかけてしまっていることがあるのだろうと思います。

きっとこんなふうに自分に厳しく批判的に関わってしまうのは、私だけじゃないと思います。でも、同じ状況の友人がいたらどうでしょう。「大変だったんだね」「ゆっくり休んでね」「なにか私にできることはある?」なんて優しく声をかけるだろうな、と思います。そして、そうする人が多いんじゃないでしょうか。

夫の「がんばれじゃなくて、休んでねじゃない?」という言葉を聞いて、これ、どこかで聞いた気がする…と思い出したのが、『セルフ・コンパッション』です。(どこで聞いたか、なんの流れで知ったのか、はっきり思い出せないですが、性教育に関係していたような気がします。そして、めっちゃ大事やなぁと記憶に残っていたみたいです!)

セルフコンパッションは、簡単に言うと、他の人を思いやるように、自分のことを思いやるという考えのこと。セルフ・コンパッションが高いと、幸福感が高まったり、ストレスが減ったり、自己コントロール力が高かったりするといわれているようです。

私に必要なのは、これかもしれん!!!と早速1冊の本を買いました。自分を思いやるレッスン~マインドフル・セルフ・コンパッション入門という本です。(まだ読んでいる途中ですが…)

セルフ・コンパッションには3つの要素があると書かれていたので、簡単に私の言葉でまとめてみました。

  1. 自分にやさしく(うまくいかなかったときや、しんどいときに、自分を責める代わりに「大変だったね」「よくやってるよ」と自分の痛みや苦しみを和らげるように行動すること)
  2. 共通の人間らしさ(つらい気持ちや失敗は、「私だけ」に起こる特別なことではなく、誰でも悩み、迷い、うまくいかないことがあると受け止めること)
  3. マインドフルネス(今の自分の気持ちを、良い・悪いと決めつけずに「いま、こう感じているんだな」とそのまま気づくこと)

この本は、自分を思いやるレッスンということで、自分自身の身体やこころだけでできるエクササイズが載っています。この本を読み終わったころには、完璧でない欠点があって人間らしい自分の行動、思考、感情を深く理解し、自分を知ることができる。そして、新しいかかわり方で自分と親しくなり、今の自分を受け入れやすくなって、自分や大切な誰かへ必要な行動を少しずつ始められるようになるとありました。

私がこうなりたいと思っている姿がそのまま、これです。自分を思いやることは、自分を大切にするスキルだと思うので、この本のエクササイズを実践しながら、自分にあった方法で少しずつできるようになっていけたらなと思っています。そして、今回、大切なことに気づけたのは、夫のおかげです。ありがとう!

もえ
もえ
少しずつ自分も他の人も大切にできる自分になれたらな、と思っています♪