だいじ だいじ どーこだ?
勤めている保育園で子どもたち向けに性教育ができたらなぁと思い、幼児向けの絵本を探していたときに出会った『だいじ だいじ どーこだ?』という絵本。 ”プライベートパーツ” のこと、また自分を守るための方法が、かわいらしい絵とともにわかりやすく説明されています。
作者の 遠見才希子さん は「真面目に楽しく性を考える機会を作りたい」と活動されている産婦人科のお医者さんです。遠見才希子さんの他の絵本に「性とからだの絵本」シリーズがあります。こちらも ”健康と幸せのための性教育”のエッセンスがたっぷり詰め込まれている素敵な作品なので、またの機会に紹介したいと思います!
作品紹介
どんな絵本?
近年、幼少期から正しい性の知識を身につけることの大切さを医師や専門家たちが啓蒙し、徐々に子どもを持つ親たちが「性教育」に関心を持ち始めています。幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解し、自分も他人も大切な存在だということを認識することが大切です。著者の遠見才希子医師が自身のお子さんとのエピソードを交え、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを伝える”いちばん最初に読む「からだ」と「性」の絵本”です。
絵本ナビより引用
からだのだいじなところってどこかしってる? ”だいじ だいじ どーこだ?” という問いからはじまります。体はどこも大事なところだけれど、特に大事なところ… ”だいじ だいじ どーこだ?”
みんな一人ひとりがかけがえのない大切な存在であること、そんな自分のこころとからだを大切にし、守るための方法がわかりやすく描かれています。
こんなことが学べる!
❁体はどこも大事なところ、特に大事なプライベートパーツについて
❁大事な自分の体を大切に扱うためのからだのお約束
❁性被害に遭うなど、もしもの時の自分の守り方
❁すべての人の体も心もかけがえのない大切なものだということ
プライベートパーツがどこなのか、大事な自分の体をどうすると大切に扱えるのか、もしもの時にどうやって自分を守ればいいのか、そして、一人ひとりがみんな大切な存在であること…子どもたちに伝えたい大切なことが、ぎゅっと詰まっています!
読んでみた感想
わが子と読みました!
長男が2歳半くらいのときに、初めて読みました。プライベートパーツは特に大事!ということで、絵本を読んだその日からお風呂で「だいじ だいじは 自分で洗おうね」と実践してみました。それもあって、わが家ではプライベートパーツのことを ”だいじ だいじ” と呼んでいます。
長男も私たちが ”だいじ だいじ”と言っているのをよく聞いています。長男が急いでトイレに行こうとうっかり廊下でパンツを下ろしてしまったとき、「 ”だいじ だいじ”だから、ほんとうはトイレのなかでぬがないといけないんだよ」と長男が言っているのを聞いたときには、この本を読んでよかったなぁとしみじみ思いました。
また、現在1歳10か月の次男にも読み聞かせをしました。「だいじ だいじ どーこだ?」とからだのパーツを答えるページでは、頭や口など自分のからだを触りながら、楽しそうに答えていました♪
私の感想
パパにも、『だいじ だいじ どーこだ?』を読んでもらいました。私もパパも、プライベートパーツを恥ずかしいから隠さないといけないところという認識があったので、目からウロコでした!『体のすべてが大事、プライベートパーツは特に大事なところだ』ということを、絵本を読むことで家族みんなで共有できるのが、とてもいいなと思いました。
また、次男くらいの年齢であれば、からだの名称を覚えたり、プライベートパーツについて伝えたりするのに活用できそうです。自分のからだを守るための ”NO!GO!TELL!” など安全・防犯の内容は、年齢を重ねて読み続けたいと思える絵本でした!
まとめ
プライベートパーツを肯定的に伝えられるように、”だいじ だいじ”という表現をしているのが、とても印象的なこの絵本。自分のからだは自分のもの、自分のからだはどこもだいじなところということを、読む人みんなに感じてもらえるかと思います。
今回、ご紹介した絵本『だいじ だいじ どーこだ?』
家族みんなで読むことで、大人が持つプライベートパーツに対するイメージも肯定的なものに変わっていくのではないでしょうか。そして、誰もが大切な存在であることをこの絵本を通して伝えていただきたいと思います♪ぜひ、家族みんなで読んでみてくださいね!