おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!
2024年1月から放送されていたこのドラマをご存じですか?私はドラマは見なかったのですが、一部で話題になっていた…⁉とのことで、原作の漫画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』を購入し読んでみました!
最近、原作の漫画も完結しましたので、興味のある方はドラマだけでなく漫画も読んでみてください。物語としても面白く、自分のなかにある ”普通” や ”常識” について考えさせられました。
おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!を読んでみた
どんな漫画?
主人公は、沖田誠48歳。社会が作り上げた世間の常識や偏見で凝り固まった ”おっさん” です。息子である翔の引きこもりをきっかけに、ゲイの少年 大地と出会います。誠は、ゲイである大地を一度は拒絶するものの、次第に大地の魅力に気づき、友達になります。
翔が学校に行かなくなった理由を話してもらえるように、大地とともにモラルのアップデートを試みます。凝り固まった偏見をなくして、倫理観とマナーを更新=視野を広げることはできるのか…⁉
この物語には、さまざまな登場人物がいます。可愛いものが好きな誠の息子 翔、誠と友達になったゲイの大地、大地の大学の先輩で恋人の円、BL漫画の同人活動をしている誠の娘 萌、メンズブラを愛用している誠の部下 原西…様々な登場人物がそれぞれの悩みや問題に向き合います。
翔の野球部の友達 長谷川は、女性蔑視や同性愛嫌悪を感じてしまうような男性同士の付き合いに悩んだり…今は恋愛に興味がない娘の萌は、大学で友人に男の子を紹介され ”恋愛の重圧” に苦んだり…大地と円は同性婚が認められていないこの社会で2人で生きていく未来のビジョンが見えないと悲しんだり…(他にもいろんなお話がありました!)
私の感想
頑固で凝り固まった偏見を持っていた主人公の誠ですが、失敗しながらも少しずつ、そして大きくアップデートして変わっていく姿に感動します。自分が知らなかった、見えてなかった世界を知り、それを否定せず知ろうと努力することは、簡単ではないだろうと思います。
性教育を学びはじめて知った性にまつわる生きづらさが、この漫画にちりばめられていました。現実の世界だとこんなにきれいな話では済まないかも…と思いながらも、こうやって考える人が増えれば誰もが自分らしく生きやすい世界に近づくんだろうなと感じます。
いろんなセクシュアリティの人がいて、いろんな価値観を持った人がいて、それぞれが持つ生きづらさがどうすればなくなるのか。自分の持っている常識や価値観に気づかされる漫画です!
まとめ
この漫画を読んで、自分の価値観をアップデートできたら、私自身も子どもたちも幸せに生きていけるんじゃないかなと感じました。まず、知らなかった世界を知ったとき、否定しないこと…そして、正しく知ろうとすることが大事なのかなと思います。
ここでは書ききれなかった、いろいろと考えさせられるテーマがありましたので、追ってご紹介できたらいいなと思っています。コメディ調で面白く、さらに自分の価値観を見つめ直すきっかけにもなる、おすすめの漫画です!