絵本の読み聞かせをしました!
先日、学習支援や子ども食堂を通して居場所づくりをされている『サポートステーション灘・つどいの家』さん主催の「学習ひろば」で、小学校低学年の子どもたちに向けて読み聞かせを行いました。
当日は、子どもたちに「絵本を読むけど、聞いてくれる?」と声をかけ、「いいよ」と言ってくれた子どもたちと一緒にスタートしました。今回大切にしたのは、子ども自身が自分の気持ちを大切にできること。
「自分の気持ちを大切にしてね」「みんなそれぞれ、思っていることや考えていることは違うよ」「自分の気持ちに正解も不正解もないよ」という約束事を共有して、読み聞かせを始めました。
今回読んだ絵本のご紹介
性教育というとからだの話をイメージされることが多いですが、自分の気持ちに気づくこと、自分の気持ちを大切にすることも、自分のからだを大切にすることにつながる大切なことです。そこで今回は、”気持ち” をテーマにした2冊の絵本を読み聞かせに選びました。
『カラーモンスター きもちは なにいろ?』
気持ちを「色」で表現しながら、自分の中にあるさまざまな感情に気づいていくお話。小さな子どもたちにもわかりやすく、「気持ちっていろいろあるんだ」「こうやって気持ちを表現したらいいんだ」と自然に感じられる1冊です。
『カラーモンスター きもちのきゅうきゅうばこ』
モヤモヤした気持ちや落ち込んだ気持ち、怒った気持ちと、どう付き合うかをやさしく教えてくれる絵本です。「あなたの気持ちは大切」ということだけでなく、「どう整えていくか」までイメージできる内容になっています。
子どもたちをちょっとしたワークを
1冊目を読んだあと、「今日の気持ち、色でいうと何色?」と問いかけると、子どもたちはカラーペンを手に取り、それぞれの気持ちを自由に表現!「今日は図鑑を忘れたからちょっとブルー」「ふつうだから緑」「元気だからオレンジ!」などと、どうしてその色を選んだのか、色が表す気持ちも教えてくれました。
2冊目の絵本を読んだあとは、「気持ちが落ち込んだとき、モヤモヤしたとき、自分だったらどうすると落ち着きそう?」と問いかけました。「ぎゅーってする」「寝る」「推しのYouTubeを見る!」など、子どもたちなりの“気持ちを落ち着かせる方法”を、言葉にしてくれました。
お家に持って帰ってお守りにしてねと声をかけると、お守りの形に折って持って帰ってくれました♪
思い思いに表現してくれました♪気持ちを大切にすることも性教育
性教育というと、からだの仕組みやいのちの話をイメージされる方も多いかもしれません。ですが、包括的性教育はそれだけではありません。自分を大切にすること、人との関わり方なども含めたもっと広い学びです。
自分の気持ちに気づくこと、自分の気持ちを大切にすることは、自分のからだを大切にすることにもつながっていきます。自分のからだをどうするかを決める権利があることは、性教育においてとても大切な視点です。
ただ、自分の気持ちに気づくことは、いつも簡単にできることばかりではありません。これまでの経験の中で、自分の気持ちを後回しにしたり、我慢することが当たり前になっていたりすると、自分がどう感じているのか分かりにくくなることもあります。
だからこそ、「自分は今どう感じているのか」に少しずつ目を向けていくことが大切だと感じています。自分のこころの声に耳を傾けることで、自分にとって心地よいことや、逆に「なんだか嫌だな」「ちょっと違うな」と感じる違和感にも、少しずつ気づけるようになっていくのではないでしょうか。
この「心地よさ(快)」や「嫌だな(不快)」といった感覚は、自分を守るうえでとても大切なサインでもあります。心地よいと感じる経験を積み重ねることで、「これは安心できる」「これは好き」といった感覚が育ち、その一方で、「なんだか変だな」「これは嫌だな」という違和感にも気づきやすくなっていきます。
自分の気持ちに気づき、その気持ちを言葉にできることは、「イヤ」と伝えたり、誰かに相談したりする力へとつながっていきます。これは、子どもたちが自分の境界線を守りながら安心して過ごしていくための、大切な力です。そして、「どんな気持ちもあっていい」と受け止めてもらえる経験を通して、子どもたちは「自分の気持ちは大切にしていいんだ」と感じられるようになっていくのではないでしょうか。
嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも、怒りやモヤモヤした気持ちも、どれも大切な感情です。それらを否定されることなく安心して出せる経験は、子どもにとって “安心できる場所” そのものになります。また、「自分の気持ちを大切にしていい」と感じられることは、これから人と関わっていく中で、相手の気持ちや境界線を大切にする力にもつながっていくと感じています。
今回、絵本を通して気持ちに触れたり、自分の気持ちを表現する時間を子どもたちと過ごしました。私自身の経験を振り返ったときに、他人を思いやることは教えられた記憶があっても、あなたが大切なんだよというメッセージを受け取った経験はあまりなかったように思います。
この時間が、子どもたちにとって「自分の気持ちは大切にしていいんだ」と感じられるきっかけになり、これからの日常の中でもふと自分の気持ちに目を向けたり、大切にする一歩につながっていれば嬉しいです。









