からだの名前を知ろう
小さい頃からの性教育が大切だと言われていますが、お家で小さい子どもにいったい何を伝えたらいいの⁉と思われる方も多いと思います。こんなことも性教育になるんだ~!と私が学んだことをご紹介したいと思います。
今回は、”からだの名前を知る” ということ。おうちで性教育って何をしたらいいかわからないけど、これならできるかもしれない!と思ってもらえたら嬉しいです♪
からだの名前を知る
まずは、からだの名前から
性教育と聞くと、思春期のからだの変化や妊娠・出産など生殖に関わることを思い浮かべる方も多いのではないかと思います。私もそのひとりでした!なので、おうちで性教育をするということは、こういったことを子どもに伝えることだと思っていました。
性教育を学びはじめて気がついた、性教育で伝えたい大事なことのひとつに、『自分のからだは自分だけの大切なもの、自分のからだも気持ちもすべて大切』ということがあります。誰もが、すべての人が、一人ひとりが、大切な存在であることを学ぶことが、性教育の核だと思っています。
なので、子どもに知ってほしいのが、あなたのからだはどこも大切な場所だということ。子どもには、自分のからだをどうやって大切にするのか、どうやったら大事にできるのかを伝えたいと思っています。
子どもたちには、自分のからだに対して感じていること(快いとか痛いとか嫌だとか)を伝えられるようになってほしい。そのために、まず自分のからだのパーツの名前やその働きを教えることができるのではないでしょうか。
子どもが疑問に思ったときに
子どもが興味や関心を持ったり聞いたりしてきたときが、伝えどき。「どうしてご飯を食べるとうんちがしたくなるの?」「なんでママにはおちんちんがついていないの?」このような質問を子どもにされたことはありませんか?
好奇心旺盛で素直でまっすぐな幼児期は、性教育には絶好のタイミングです!性に対する先入観もありません。こういうときに、誠実に子どもの質問に向き合うこと、これも大切なポイントだと思っています。
私も、からだに関すること、性に関することに関わらず、子どもの質問を受け止めるように心がけています。普段から何でも話せる親子関係を築くこと、性に関することを率直に話し合える関係性を作ることが目標です!
そのような関係性を作ることができれば、子どもに心配や不安があったときに、万が一事故や事件に巻き込まれたときに、頼ってもらえると思うのです。子どもが安全に安心して過ごすことができるように、何でも話せる親子関係づくりは、私の最重要課題です!
そういった意味でも、自分のからだのパーツの名前やその働きを、小さい頃から日常的なやりとりのなかで伝えることは、とても大切なことだと思います。性に関するからだのパーツに限らず、子どもが自分のからだに興味や関心を持ち、大切にできるような関わりができたらと思っています。
Let’s try!!
実際にやってみていること
からだのパーツの名前を教えるために、もうすぐ2歳になる次男と遊ぶのが「あたまかたひざぽん」「かみなりどんがやってきた」「ひっつきもっつき」などの手遊びやふれあい遊びです。からだに触れながら、からだのパーツを言うので、子どもと一緒に楽しく自然に学べるかと思います。
あとは、お風呂の中で。私も子どものからだを洗うときに、「〇〇洗うね」と声をかけています。4歳の長男は背中の届かないところ以外は自分で洗うことができますが、次男は練習中です。「〇〇(からだのパーツ)はどこだ?」と聞くと「ここ!」と言いながら、泡でごしごししています。
子どもには、ありとあらゆることに「なんで?」と聞いてくる時期がありませんか?長男もその時期があり、質問されるたびに私もパパも長男の質問に答えようとしたのを覚えています。パパは子どもたちが色んなことに興味や関心を持ってくれるのが嬉しいようで、どんな質問でも嫌がらず根気強く説明してくれます。わからないことはその場で調べたり、図鑑があれば一緒に探したり…頼もしい限りです。
子どもたちにこの人なら自分の気持ちや思いを受け止めてくれる、信用できる人だと思ってもらいたい…そんな気持ちでいるのですが、やはりできるときとできないときがあります。できるときが増えるように、日々精進…ですね!
からだのことを学べる絵本
2、3歳の子どもであれば、目に見えないものを理解するのはまだまだ難しい…そんな時は絵本の出番です!事前に準備しておくと、子どもの聞きたいタイミングで伝えてあげられるもがいいですね♪
保育園で看護師をしているので、子どもたちに自分のからだに興味や関心を持ってもらえたら…と購入していた絵本たち。長男にからだについて質問されたときにも使用しました。言葉だけで説明していたときよりも、ずっと理解が深まっている様子でした。
はじめての からだえほん
「てづかあけみ はじめてのえほん」シリーズの1冊『はじめての からだえほん』。絵がかわいらしく、見ているだけでわくわくする印象を受けました。「どうして足がしびれるのか」「なんでおならがでるのか」などからだの働きだけでなく、からだの不思議も教えてくれる絵本です。
内容はやや難しさを感じたので、易しく言い直しが必要かもしれませんが、からだに興味を持ってきた子どもにはぴったりの絵本です。大人の私も、改めて勉強になるなぁと思いながら読みました!
あそびのおうさまずかん からだ
こちらもシリーズ化されているもののひとつ、『あそびのおうさまずかん からだ』です。目の錯覚のクイズがあったり、腕や骨、目や耳など人間以外の生き物との比較写真がどーん!と見開きであったり…子どもがもっとからだに興味を持てそうな内容が盛りだくさんでした。
からだの仕組みがわかりやすく説明されているので、はじめての図鑑として小さな子どもにぴったりの印象です。長男には、ご飯を食べてうんちが出るまでの話をこの本を使って説明しました。時々自分のお腹あたりを絵本と見比べながら、最後まで話を聞いていました。
まとめ
自分のからだに対して感じていることを伝えられるようになることは、自分を大切にすることにもつながります。からだの不調に気がつき適切なケアを受けることができますし、性犯罪から身を守るためにも必要なスキルです。
その第1歩に、”からだの名前を知る” ことがあるのかなと感じています。また、そのやり取りのなかで、子どもに安心感を持ってもらえるような関わり方ができるとよいのだと思います。